ACGラインの新色、アースカラーの魅力
ナイキのACG部門から、新しいZegama Hikeが登場した。カラー名は「British Khaki」で、2026年7月13日の発表である。このモデルはハイキングブーツとしての機能性を備えながら、都市の日常使いでも違和感なく履きこなせる設計になっている。ACGはAll Conditionsギアの略で、ナイキが1989年に立ち上げた、悪天候や難地形での使用を想定したラインだ。その伝統を引き継ぎながら、現代的なストリートウェアとの親和性を高めた製品展開が続いている。
Zegama Hikeという型番は、過去にも複数のカラーバリエーションでリリースされてきた。今回のBritish Khakiは、従来のビビッドな色選びではなく、土や石、枯れ草といった自然環境に溶け込む色調に仕上げられている。こうしたアースカラーの活用は、ハイキングシューズの実用性と美的価値を両立させる上で重要だ。タン系からグリーン系へと続くニュアンスを持つkhakiは、古着やミリタリーウェアの影響が強まった昨今のファッションシーンと親和性が高い。
スニーカーとブーツの中間地点
Zegama Hikeのシルエットは、ローカットのスニーカーとミドルカットブーツの中間に位置している。足首をしっかり支えつつ、スニーカーのような軽快さも損なわない設計が特徴だ。アウトドア機能としては防水性や耐久性が求められるが、都市での歩行にも対応する柔軟なソールを搭載している。ACGシリーズは大半がエンジニアリング寄りの見た目になりがちだが、今回のBritish Khakiはニュートラルなカラーリングにより、スタイリングの自由度が高まった。
同色であれば、ワークパンツやカーゴパンツとの組み合わせで、ハイキング発祥のルックを日常に落とし込める。また、ドレッシーな服装と合わせた外しのアイテムとしても機能する。色の温かみと地味すぎない存在感は、40代のコレクターにも受け入れやすいだろう。このバランス感は、ナイキがACGを再考するたびに試行錯誤している部分であり、British Khakiはその試みの一つの答えを示している。
ACGの市場での立ち位置の変化
かつてACGは専門的なアウトドア愛好家向けの限定ラインだった。しかし2010年代後半からは、ストリートファッション文化に急速に吸収されていく。高機能素材やテック感のあるデザインが、ハイファッションやストリートウェアとして再評価され始めたのだ。British Khakiのような新作が定期的にリリースされるのは、このラインの需要が一般層にも広がったことを物語っている。
日本国内では、ACGシリーズは発売と同時に高い人気を集める傾向が続いている。ナイキの直営店やセレクトショップでの販売数も多く、二次流通での値動きも活発だ。Zegama Hikeは過去のリリースでも、定価を上回る価格で取引されるケースが多い。British Khakiも、その耐久性と汎用性の高さから、コレクターの間で一定のニーズが見込まれる。
日本市場での見通し
国内ではナイキのACGシリーズは常に注目が集まるカテゴリーで、Zegama Hikeのような新色は発売直後から品薄になりやすい。二次流通での相場は一般的に定価の1.2倍から1.5倍程度で推移している。British Khakiはアースカラーというニッチながら根強い人気の色調であり、スニーカーコレクターのみならず古着好きの層にも訴求力を持つ。
入手難易度は高めになることが予想される。ナイキの正規販売店での在庫は限定的で、早期の完売が見込まれる。並行輸入品での供給も限られ、国内での確実な入手には、発売直後の購入行動が重要になるだろう。投資視点では、このカラーは長期的な値崩れが少ないカテゴリーに分類される。実用的な色合いほど履用者に選ばれやすく、未使用品としての希少性も高まりやすいためだ。既存のZegama Hikeコレクターにとって、British Khakiは欠かせないバリエーションになる可能性が高い。