ブルガリが「オクト フィニッシモ パーペチュアルカレンダー」にブルーを纏わせた理由

ブルガリの「オクト フィニッシモ」シリーズに、鮮やかなブルーを採用した新たなパーペチュアルカレンダーが登場した。オクト フィニッシモは2014年にデビューして以来、薄型時計の世界記録を幾度も塗り替えてきたラインで、ブルガリのウォッチメイキングにおける技術的な積み重ねを象徴するコレクションだ。パーペチュアルカレンダーはその中でも複雑機構を搭載したモデルとして位置づけられており、うるう年を含む日付・曜日・月の表示を自動で補正する機能を備えている。今回のブルーカラーという選択は、ダイアル表現の幅を広げる一手として注目を集めている。

ブルーダイアルが時計市場に与える文脈

高級時計の世界において、ブルーダイアルは長年にわたって人気を維持してきた定番カラーのひとつだ。ロレックスやパテック フィリップをはじめ、多くのメゾンがブルーのバリエーションを主力コレクションに加えており、市場での需要は安定して高い。ブルガリのオクト フィニッシモも、これまでチタン・カーボン・セラミックといった先進素材と組み合わせた仕上げを展開してきた。今回のブルーはその流れの中に位置する新色であり、既存モデルのカラーバリエーションを拡充するかたちでコレクションに加わった。ヘッドラインで使われた「Luscious(豊潤な)」という形容は、深みのある色調を指している。

オクト フィニッシモが積み上げてきた薄型の実績

オクト フィニッシモの名前が業界で広く知られるようになったのは、厚さ1ミリ台を争う薄型競争でのギネス記録更新がきっかけだった。自動巻きや手巻き、トゥールビヨンといった異なる機構においても複数回の記録を達成しており、ブルガリのエンジニアリングを世界に示した実績がある。パーペチュアルカレンダー機構を極薄ケースに収めることは技術的に難度が高く、複数のコンポーネントを薄く平面的に配置する設計が求められる。その点でオクト フィニッシモのパーペチュアルカレンダーは、薄型と複雑機構という二つの要素を同時に成立させたモデルとして、コレクターからの評価が高い。

日本市場での見通し

日本国内において、ブルガリの高複雑時計は正規販売店での入手難易度が高い傾向にある。オクト フィニッシモのパーペチュアルカレンダーはもともと生産本数が限られており、ブルーダイアルという新色が加わることで需要はさらに集中する。国内二次流通市場では、オクト フィニッシモの複雑機構モデルは正規価格を上回る価格帯で取引されることが多く、新色の投入直後は特にプレミアムが乗りやすい状況が続いている。投資目線で見ると、ブルーダイアルは流動性が高いカラーであり、売却を想定した場合の出口が見つけやすいのは事実だ。コレクターとして手元に置く場合も、カラーバリエーションとしての希少性が長期的な価値の維持につながる。入手を検討するなら、正規店への早期問い合わせが現実的な選択肢となる。