カルティエの代表的なモデル「クラッシュ(Crash)」が、いまストリートファッションシーンで驚くほどの高値で取引されている。元々は1960年代に誕生した異形時計だが、ここにきて中古市場での価格が100万円を超えるケースも珍しくなくなった。スニーカーやハイブランド好きの層にも注目が集まり、時計の資産価値についての認識が急速に変わりつつある。

60年代の異端児が令和の顔に

クラッシュは1960年代、バルーン(balloon)のような曲線フォルムでカルティエが打ち出したキャラクター時計だ。当時としては奇想天外な楕円形のケースは、従来の時計の概念を覆すものだった。歴史的には一度廃盤になったが、2000年代に復活。近年の時計熱やラグジュアリーブランドの再評価機運により、特にY2K美学を好む若い世代から熱視線を集めるようになった。スニーカーカルチャーと同じく、クラシック×モダンの融合が支持される傾向が強まっているとされています。

ストリートコレクターの間で価格急騰

ロレックス(Rolex)のスポーツモデルと異なり、クラッシュはドレスウォッチ寄りの性格ながら、入手難度の高さが投機的な需要を生み出している。国内のリセラー市場では2023年比で30〜50%の値上がりが報告されており、限定カラーやヴィンテージ個体は100万円を軽く超える。スニーカーの限定リリース同様、所有欲と希少性への飢餓感が市場を動かしている。グレー(grey)やシルバー(silver)といった古典的なカラーが特に狙われやすく、美しいフォルムと相まってファッション誌での露出も増加。時計とアクセサリーの境界線が曖昧になる今、カルティエのこの傑作は単なる実用品ではなく、ステータスシンボルへと昇華しています。

ストリートファッションの進化とともに、高級時計も新しい評価軸を得ていく。

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