ドイツの名門時計メーカー、A. ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)がキャビネ トゥールビヨン ハニーゴールド(Cabaret Tourbillon Honeygold)という新作を発表しました。同社を代表するコンプリケーション(複雑機構)であるキャビネ トゥールビヨンの系譜に、新たな素材選択が加わった意欲的な一本です。
ハニーゴールドという新しい表現
この時計の最大の特徴は、ケース素材にハニーゴールド(honeygold)を採用している点です。ハニーゴールドは黄金(イエローゴールド)と銅を調合することで、蜂蜜を思わせた温かみのある色合いを実現した合金で、ランゲの伝統工芸技術の粋を集めた素材として知られています。従来の冷たい印象のホワイトゴールドやプラチナとは異なり、より人間味あふれる表情を備えているとされています。深い色調はストリートファッションにおいても、上品でありながらどこか遊び心を感じさせるアイテムとして機能するでしょう。
トゥールビヨンが見せる精密な美学
キャビネ トゥールビヨンはA. ランゲ&ゾーネが1992年に現代的に復活させた傑作です。文字盤上部に展開する透スケルトン(透視)ダイアル(skeletonized dial)から、回転するテンプ(balance wheel)と脱進機(escapement)のメカニズムが直に見える設計は、時計ファンの心を掴んできました。ハニーゴールドのケースとこの精密な機構の組み合わせは、職人的な価値観とモダンな美学の融合を象徴しているとみられています。
A. ランゲ&ゾーネの技術力と素材の工夫が結実した、プレミアム時計市場における新たなマイルストーンと言えます。
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