ビビッドなソールが刻む、Zoom Vomero 5の新たな一面
ナイキのZoom Vomero 5といえば、2000年代のランニングシューズとして誕生し、その後ライフスタイルシューズとして再評価されたモデルだ。厚みのあるミッドソールと複雑なレイヤード構造のアッパーが特徴で、テクニカルな見た目とストリートでの着こなしやすさを両立している。近年はニューバランスの990シリーズやアディダスのGazelle系と並び、スニーカーシーンで存在感を増してきたモデルでもある。そのVomero 5が今回、「Fire Pink」と名付けられたソールを引っ提げて登場した。
ソールの色が変わるだけで、印象はこれほど変わる
Vomero 5のデザインはもともと、グレーやオフホワイト、ベージュといった落ち着いたカラーリングで展開されることが多く、アウトソールも同系色でまとめられるパターンが主流だった。そこに「Fire Pink」という鮮やかなピンク系カラーをソールに採用することで、全体のシルエットに明確なコントラストが生まれる。アッパー部分がトーンダウンしていれば、ソールの発色がより際立つ。ナイキがVomero 5のカラー展開でここまでビビッドなソールカラーを前面に押し出すのは、このモデルの新しい方向性を示すものといえる。
Zoom Vomero 5が歩んできた経緯
Zoom Vomero 5はもともと2007年にランニング用途で発売されたモデルだ。当時はナイキのZoomクッショニングを搭載したパフォーマンスシューズとして位置づけられていたが、2020年代に入ってライフスタイルカテゴリへと移行し、コレクターやストリートファッション愛好家の間で支持を集めるようになった。セレブやインフルエンサーが私服での着用をSNSに投稿したことで注目が高まり、限定カラーウェイはリリースのたびに完売するケースが増えた。今回の「Fire Pink」ソールというアプローチも、そうした流れの中に位置するカラー展開だ。
日本市場での見通し
日本国内でのVomero 5の人気は高く、ナイキ公式やSNKRS経由でのリリースは瞬時に売り切れるケースが目立つ。二次流通市場では、限定カラーウェイであれば定価の1.5倍から2倍前後での取引が常態化している。「Fire Pink」のようにカラーインパクトが強いモデルは、ファッション感度の高い20代から30代前半の層に訴求しやすく、国内での需要は底堅い。投資目線では、即時転売よりも数カ月単位で保有し市場の相場が落ち着いた後に出品するほうが、利幅を確保しやすい傾向がある。入手難易度は高めに見ておくのが現実的で、抽選エントリーを複数プラットフォームで並行して行う戦略が有効だ。