スイスの独立系時計メーカー、ウルトレック(Urwerk)が発表した新作「UR-10 スペースメーター(UR-10 Spacemeter)」は、同ブランドのアイコニックなデザイン言語を守りながらも、これまでにない洗練された表情を備えた意欲的な一作となっています。複雑機構とアート性で知られるウルトレックが、伝統への回帰と革新のバランスを探り続けていることを象徴する作品として注目されています。
回転式サテライト表示の再解釈
ウルトレックの代名詞である回転式のサテライト(Satellite)時間表示をベースとしながら、UR-10 スペースメーターはより簡潔で読みやすいダイアル設計を実現しました。従来モデルの大胆で幾何学的なレイアウトを踏襲しつつも、余分な装飾を削ぎ落とし、視認性を高める工夫が随所に施されています。トラディショナルな時計製造への敬意が、ブランドの未来志向なDNAといかに共存しうるかを体現した設計だと評価されています。
視認性と機械美の両立
スペースメーター仕様では、時間を示す球面のサテライトディスク(Satellite disk)の動きがより洗練され、装飾的なギミックよりも正確性が強調されています。機械式時計の本質——正確に時を刻む喜び——を前面に出した設計思想が反映されており、複雑さを求める愛好家と時計の本質を重視する層の双方に訴求する力を持っています。
ウルトレックがブランドの根源的なアイデンティティを保ちながら、新しい時計像を提示する試みが、業界内でも話題を集めています。
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