高級時計の祭典「ウォッチーズ・アンド・ワンダーズ」(Watches and Wonders)の2026年開催では、従来の高嶺の花というイメージを払拭するような、手の届きやすい価格帯の注目モデルが数多く登場しました。スイスの一流メゾンから日本市場でも人気のブランドまで、50万円前後というアフォーダブル(手頃な)価格帯での新作発表が目立っており、時計愛好家の間で話題を集めています。
スポーツウォッチの民主化がもたらす新たな選択肢
かつてスポーツウォッチは100万円を超える高級品の代名詞でした。しかし今回の展示会では、ダイバーズウォッチやクロノグラフなどの高機能を備えながら、50万円から70万円程度の価格設定で発表されたモデルが複数確認されています。これらは素材や風防にも高級時計と変わらない仕様を採用しており、デザインの洗練度も一段上がっています。若い世代から中堅ビジネスマンまで、実用的で美しいスポーツウォッチへのアクセスがぐんと広がったと言えるでしょう。
トラディショナルデザインの再評価
フェイスが小ぶりで、シンプルながら上質な装いが魅力のクラシック系モデルもまた、この価格帯の充実が特徴です。金属ブレスレットやレザーストラップとの組み合わせで、ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く対応できるジェネラリストぶりが評価されています。こうした時計は「もう一本欲しい」という時計愛好家の買い増しニーズにも応え、コレクション構築の入り口として機能しているとされています。
本格的な時計文化の裾野が確実に広がりつつあります。
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