ドイツの名門時計メーカー、A. ランゲ & ゾーネ(A. Lange & Söhne)のヴィルヘルム・シュミット最高経営責任者(CEO)が、同社の生産能力とリミテッドエディション戦略について語っています。超高級時計市場における企業の姿勢と今後の方向性が明らかになった貴重なインタビューとなっており、業界関係者からの注目が集まっています。

希少性を支える厳格な生産管理

ランゲが守り続けているのは、年間生産本数を限定することで各モデルの価値を維持する哲学です。シュミットCEOは、需要の高さよりも品質管理と希少性のバランスを優先する企業方針について言及。スイスの大手時計メーカーとは異なり、ドイツの伝統工芸的アプローチを貫くことで、コレクターからの信頼を獲得してきたと述べています。このアプローチにより、二次市場における定価以上の取引が常態化する基盤が形成されているとされています。

リミテッドエディション戦略の深意

同社はリミテッドエディション(限定版)を単なるマーケティング手法ではなく、職人技の結晶を世に送り出す手段と位置づけています。シュミットCEOは、各限定版がブランドの技術革新と美学を体現する重要な役割を果たしていると指摘。グローバルな需要拡大圧力のなか、自社の価値観を貫く難しさにも触れながらも、長期的なブランド資産の構築を最優先にする姿勢を強調しています。

超高級時計ブランドとしての地位を守るため、ランゲは今後も生産能力の抑制を継続していく構えです。

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