ゼニス(Zenith)が、傳説的なクロノグラフ「プリメロ(Primero)」を現代的にアレンジした新作を発表しました。特筆すべきはそのカラーリング。トロピカル塗装(tropical paint job)と呼ばれるヴィンテージ風の色褪せた外観が施された、レトロモダンな一本となっています。
70年代の美学を現代に落とし込む
プリメロは1969年の登場以来、機械式時計の傑作として愛され続けてきた名機です。今回のリバイバルモデルは、その歴史的価値を尊重しながらも、あえて経年変化を表現した色合いを採用。トロピカルペイントとは、特に東南アジアの高温多湿環境で長年使用された時計のダイアルが褐色に変色する現象を指します。ヴィンテージコレクターの間では高く評価されるこの美学が、新作でも意図的に再現されている点が興味深いところです。ゼニスはこれにより、オリジナルへの敬意と現代的な審美眼の両立を目指しているとされています。
モダンコレクターのための懐古趣味
ストリートウェアやスニーカー文化が浸透した現在、腕時計の世界でもレトログラデーション(retro gradation)への関心が高まっています。新型プリメロは、デイトナやサブマリーナといったスポーツウォッチ愛好層にも訴求力を持つデザインとなっており、時計沼の入り口として機能する可能性が高いと考えられます。価格帯や限定数については追って発表されるものと見られています。
高級時計の世界でも、アーカイブから学び新しい表現を生み出す流れが加速している。
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