スケルトンクロノグラフにサハラの夕暮れを映す
スイスの独立時計メーカーChronoswissが新作クロノグラフを発表した。Opus Dakarと呼ばれるこのモデルは、スケルトン仕様のダイアルを採用し、内部機構の動きを通して見ることができる。モデル名に「Dakar」と冠されたことから、砂漠ラリーの過酷な環境や風景にインスピレーションを得たデザインになっている。特に「Sundown」というサブネームは、サハラ砂漠の夕焼けの色彩を表現するカラーリングを意味するとみられ、暖色系の配色がこのモデルの最大の特徴となっている。
Chronoswissは1983年にオリオール・モルジャン氏によってジュラ地方で創設されたメーカーで、機械式時計の伝統を守りながらも、革新的な設計で知られている。スケルトンダイアルは同社が得意とする分野で、内部のムーブメントを見せることで、職人的なモノ作りの価値を直接的に伝える手法を採ってきた。Opus Dakarは、そうした同社のDNA継続しながら、色彩によるアイデンティティを強く打ち出した一作といえる。
砂漠からインスピレーションを得たカラー設計
ダイアルの色選びがOpus Dakarの核となっている。「Sundown」の名称通り、日が沈む砂漠の情景を連想させるウォームなトーンが施されている。スケルトン仕様であっても、ベースの配色がクロノグラフ全体の印象を大きく左右する。Chronoswissがこのカラーリングを選んだ背景には、冒険心や極限環境への尊敬といった価値観があるのだろう。ラリー文化との結びつきは、スポーツウォッチの領域ではなく、技術力と美学が融合した高級時計の範囲内での表現に留まっている。
日本市場での見通し
Chronoswissの製品は国内の流通がメジャーブランドに比べて限定的であり、取り扱い店舗も限られている。Opus Dakarのようなスケルトン仕様でカラーバリエーション性の高いモデルは、国内二次流通市場でも相応の注目を集めることが想定される。独立系スイスメーカーの作品は、投資視点でも一定の買い控え層が存在し、特にデザイン的にユニークなピースはコレクター間での需要が比較的安定している。入手難易度は高めになると考えられ、定価に対して適正な二次流通価格を維持する可能性が高い。ストリートファッションとの相性も良好で、若い世代のコレクターにも訴求力を持つモデルとなるだろう。