廉価帯でクラシカルな魅力を引き出す時計ブランド・アルビショーン(Albishorn)が、ミリタリー仕様のパイロットウォッチ「Type 10」に新しい解釈を加えた「Type X-Graph」を発表しました。遠目には黒くテクスチャード加工された文字盤を持つ典型的なパイロット用クロノグラフに見えますが、近づいてみると隠された魅力が浮かび上がります。

透け感が生み出す時計の新しい美学

Type X-Graphの最大の特徴は、透明なポリカーボネート素材の文字盤です。内部のムーブメント(時計機構)がスケルトン化されているため、時計の心臓部が透けて見えるデザインになっています。1930年代のアクリル製時計から着想を得たというこのダイアル(文字盤)は、グラデーション状のグレーティントが施されており、外側に向かって濃くなる陰影を備えています。このアナログ的な美しさと現代的な素材の組み合わせにより、ヴィンテージ感と新しさが共存する唯一無二の表情を実現しているとされています。

手の届く高級感へのアプローチ

アルビショーンは「廉価帯の想像上のヴィンテージ」という独特なコンセプトを掲げるブランドです。Type X-Graphは、高級時計の複雑性と職人的な仕上げを、より幅広い愛好家に届けようという哲学を体現しています。ミリタリーウォッチとしての実用性を保ちつつ、時計の内部構造を視覚的に楽しめる設計は、メカニズムへの興味を持つ層に強く響く仕上がりです。

透け感を活かしたダイアルデザインは、スケルトンウォッチの新しい可能性を示唆しています。

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