項目 内容
モデル名 UR-1001 Amadeus
ブランド Urwerk
発売日 未定
価格 未定
国内販売 未定
リセール相場 不明
カテゴリ 高級腕時計

チタンを彫刻するという選択肢

スイスの独立時計師ブランド、Urwerkが満を持して発表したのがUR-1001 Amadeusだ。「Carved in Titanium」というフレーズからは、単なる新色追加ではなく、素材そのものへの向き合い方が根本的に異なっていることが読み取れる。チタンという工業金属をキャンバスに見立て、全面的に彫刻を施した一本となっている。Urwerkは創業以来、複雑機構の時計製造で知られているが、このモデルは外装デザインの領域で新しい挑戦を示している。フルエングレービング、つまり文字盤から側面、バックケースに至るまで細密な彫刻が入ることで、時計としての物質性が一層強調される仕上がりとなっている。

彫刻がもたらす表現の深さ

Amadeusという銘からはクラシック音楽の巨匠モーツァルトへのオマージュが感じられ、複雑で精密な機械の動きを音楽的に表現したいという意図が背後にあるのだろう。Urwerkの時計は従来、ローターの動きや軌跡が視認できる透明性を重視してきた。UR-1001 Amadeusはそこに装飾的要素を加えることで、機械美と職人技の融合を演出している。チタン素材の軽さと剛性を活かしながら、高度な彫刻加工を施すには相応の技術を要する。手作業による彫刻であれば尚更、個体差が生じることになり、各本が固有の顔を持つ一点物の価値観に近づいていく。

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Urwerkの現在地

Urwerkは1997年にフェリックス・バウマイスターによって創立されて以来、時計の複雑性と独創性を追求し続けている。マニュファクチュール規模ながら、独自の回転式ローター機構など、大型メーカーにはない設計思想で支持層を獲得してきた。UR-1001 Amadeusは、機械式時計において「見る喜び」と「所有の特別感」を両立させようとする最新の表現形態だ。チタンの表面に刻まれた線や陰影は、着用者の動作に応じて光の当たり方が変わり、静止した状態では想像できない動きをみせる。このモデルを通じて、ブランドはデジタル時代における機械式時計の存在意義を改めて問い直している。

日本市場での見通し

Urwerkの国内流通はロンジン・トゥールビヨンなどの大型メーカーと比べて限定的だが、高級時計コレクター層での認知度は年々上昇している。UR-1001シリーズは国内二次流通市場で200万円台から250万円台の価格帯が相場だ。フルエングレービングを施したAmadeusバージョンは、職人による加工の手間が増すため、標準仕様のモデルより初期流通価格が高い可能性が高い。チタン製という素材特性も、金やプラチナ製よりもニッチなターゲットに向かわせると見込まれる。国内の正規販路は限られているため、入手難易度は高く、海外サイトや海外オークションを経由する購入者が大半となると考えられる。投資視点では、Urwerkの認知度拡大と限定性の高さから、今後値動きの大きさが増すモデルになる傾向を示している。