モーリス・ラクロア(Maurice Lacroix)が送り出す新作「1975 マスター グランドデイト レトログラード」は、ブランドの創設年である1975年にオマージュを捧げた意欲的なモデルです。復刻とモダンデザインを融合させたこの時計は、ヴィンテージ好きからコンテンポラリー志向の層まで、幅広い世代のコレクターの心をつかむことになるでしょう。

レトログラードメカニズムで表現される時間

このモデルの最大の特徴は、グランドデイト(大型日付表示)とレトログラード(逆行式)機構の組み合わせです。日付が9時位置で大きく表示される設計に加え、レトログラード針が弧を描くように時間を刻む様子は、機械式時計の美しさを引き出す上で不可欠な要素となっています。ヴィンテージウォッチの懐かしさと、最新の製造技術による精度の高さが両立した仕上がりとされています。文字盤の配置から針の形状まで、1970年代のアーカイブを参照しながら現代的に再解釈されています。

1975年への敬意を込めたデザイン言語

ブランド創設50周年を超えた今、モーリス・ラクロアが自らのルーツを見つめ直す姿勢が全体に貫かれています。クラシックなケース形状、控えめながら存在感のあるプロポーション、そして視認性を極めたダイアルレイアウトは、当時の設計思想をそのまま受け継いでいます。スイスの時計製造哲学が凝縮された一本として、時計好きから注目を集めています。

人気ブランドから新しい解釈が生まれることで、時計文化が新しい層へと広がっていくきっかけになりそうです。

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