スイスの独立時計師ブランド、フェルディナンド・ベルトゥー(Ferdinand Berthoud)が発表した「クロノメートル FB 2TV」は、伝統的な時計製造とモダンなデザインの融合を象徴する一本です。18世紀の天才時計師フェルディナンド・ベルトゥーの名を冠したこのブランドが、高い技術力を要求される複雑機構を搭載したモデルとして提案した新作は、コレクターの心を掴む仕上がりとなっています。

海洋時計の伝統を受け継ぐ機械式ムーブメント

FB 2TVの最大の特徴は、マリンクロノメーター(marine chronometer)の思想を現代の腕時計に落とし込んだ設計にあります。正確な時刻測定が海での航海に不可欠だった時代、ベルトゥーが開発した時計は世界的な評価を得ていました。新作もこの伝統を尊重し、精密な機械式ムーブメント(mechanical movement)を中核に据えています。複数のテンプ機構(balance wheel mechanism)を備えた独特の構成は、極めて高い精度と安定性を実現するもので、マニュファクチュール(自社一貫製造)にこだわるブランドの矜持が表れています。

ダイアルデザインに映る職人技

風防には高級時計の標準となったサファイアクリスタル(sapphire crystal)を採用し、スケルトンバック(skeleton back)仕様で内部の機構美を堪能できる設計になっています。文字盤は古典的な魅力と現代的な視認性を両立させた配置で、アンティークな雰囲気を保ちながらも読みやすさを損なわないバランス感覚が秀逸です。ケース素材にはホワイトゴールドまたはプラチナが選択可能とされており、限定本数での製造となる見通しです。

独立系時計メーカーが示す真摯なものづくりの姿勢が、このモデルに凝縮されています。

関連動画