パルミジャーニ・フルリエ(Parmigiani Fleurier)が3世紀にわたる歴史を刻む節目において、新作「カリヨン・トゥールビヨン(Carillon Tourbillon)」で高級時計界に新たな提案を示しました。同時期に開催されたウォッチズ・アンド・ワンダーズ2026では、パテック・フィリップ(Patek Philippe)の「セレスティアル・サンライズ・アンド・サンセット・Ref. 6105G-001」が注目を集めていますが、パルミジャーニの力作も見逃せない存在です。10年の開発期間を経て完成したこの新モデルは、先代のRef.6102と比較して美的・機械的に大幅な進化を遂げています。

天体観測から着想を得た複雑機構

セレスティアル・サンライズ・アンド・サンセットは、天文学的な要素を正面に据えた設計が特徴です。47ミリの白金(ホワイトゴールド)ケースに隠されているのは、蝶の羽を模した可動カム・アンド・ラック機構(butterfly-shaped compliant cam-and-rack)という珍しいコンポーネント。このメカニズムは発表当初、本来受けるべき評価を得られていませんでしたが、複雑時計の歴史において極めて高度な技術的試みを代表するものとされています。微細な動きを制御するこの仕組みが、天体の動きと時刻の連動を可能にしているのです。

ハイエンド時計市場における革新の継続

パルミジャーニとパテック・フィリップの両ブランドが示す方向性は、単なる装飾的な進化ではなく、機械式時計の本質的な追求にあります。複雑機構(コンプリケーション)を搭載した高級腕時計は、製造技術と美学の融合の最高峰であり、こうした革新的なピースはコレクター層から強い関心を集めています。両ブランドの新作は、今後数年のハイエンド時計市場における指標となるでしょう。

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