チタン製ダイバーズウォッチの世界では、新作が登場するたびに高い期待値が生まれる。ウォッチジャーナリストとして長年この業界を追いかけていると、実際に手にする前から新作に対する予想や評価を形作ってしまうものだ。その予想が実現することもあれば、箱を開けた30秒で覆されることもある。こうした中、ハリオス(Halios)のシーフォース4(Seaforth IV)とチューダー(Tudor)のペラゴス FXD(Pelagos FXD)という二つの注目作が、アマチュアとプロの間で熱い議論を呼んでいる。

異なるコンセプトが生み出す個性

両者はチタン素材を採用したダイバーズウォッチながら、全く異なるデザイン哲学を持つ。シーフォース4は洗練された日本的な美学を感じさせる仕上がりで、細部へのこだわりが光る。一方、ペラゴス FXDはロレックス傘下の老舗ブランドらしく、堅牢性と実用性を徹底的に追求した設計となっている。チタン素材の扱い方やケースの厚みについても両作品で異なるアプローチを取っており、どちらが優れているかではなく、自分のライフスタイルにどう合致するかが選択の鍵となる。

高級ダイバーズウォッチの新しい選択肢

かつてダイバーズウォッチといえば、ロレックスのサブマリーナー(Submariner)一強の時代が長く続いていた。しかし近年、独立系ブランドから高品質なダイバーズウォッチが次々と登場し、その垣根は確実に低くなっている。シーフォース4とペラゴス FXDの登場は、消費者がより多くの選択肢の中から自分たちのニーズに合った一本を選べる時代の到来を象徴している。この競争の激化こそが、ダイバーズウォッチの品質と革新をさらに高めていくのだろう。

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