ゼニスが手がけた伝説的なムーブメント「エルプリメロ(El Primero)」の50周年を記念して、ブランドが新たなプロトタイプモデルの開発に動いていることが明かされました。その名も「アルビショーン タイプX-グラフ(Albishorn Type X-Graph)」。このモデルは、1969年の初代クロノグラフ以来の歴史的な進化を象徴する存在として注目を集めています。

透明なケースで見える革新性

アルビショーン タイプX-グラフの最大の特徴は、その透明なプロトタイプ設計にあります。このデザインアプローチにより、内部に搭載される高周波の統合自動クロノグラフムーブメントの複雑な動きを直接視認することが可能になりました。エルプリメロの50周年を記念した2019年には、大胆なトノー形ケースを採用したA384をはじめ、同ムーブメントを搭載した3つの記念モデルが発表されています。新作プロトタイプはそうした歴史の延長線上にありながら、革新的なビジュアル表現を追求する姿勢が感じられるとされています。

タイプ20へ向けた次世代への道

このプロトタイプの正式名称に含まれる「X-グラフ」は、開発段階を示す記号と考えられ、最終的には「タイプ20(Type 20)」として完成版が登場する予定だと見られています。ゼニスのクロノグラフ開発の歴史において、透明ケースを用いた実験的なアプローチはこれまで例がなく、時計ファンの間では大きな期待が寄せられています。

革新と伝統のバランスを取ったこのプロジェクトは、機械式時計の未来像を提示する試みとして注視する価値があります。

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